キャリアチェンジ・キャリアアップを支える成長マインドとは

- 1. キャリアチェンジ・キャリアアップを支える成長マインドとは
- 2. 2.成長マインドセットとは
- 3. 3.成長マインドセットの反対語は
- 4. 4.成長マインドセットとポジティブマインドセットの違い
- 5. 5.ポジティブマインドセット(ポジティブシンキング)のデメリット
- 5.1.1. 1.現実逃避
- 5.1.2. 2.過度な期待
- 5.1.3. 3.感情の抑圧
- 6. 7.日本的な努力は実るという考え方との違い
- 7. 8.日本的な努力の考え方のデメリット
- 7.1.1. 1.過剰な忍耐や我慢
- 7.1.2. 2.成果主義の圧力
- 7.1.3. 3.創造性の欠如
- 8. 9.なぜ、成長マインドがキャリアアップ・キャリアチェンジに必要なのか?
- 8.1.1. 1.挑戦への積極的な取り組み
- 8.1.2. 2.失敗からの学びと適応
- 8.1.3. 3.持続的な自己改善
- 8.1.4. 4.フィードバックへのオープンな姿勢
- 8.1.5. 5.進化するキャリアパスへの適応
- 9. まとめ
キャリアチェンジ・キャリアアップを支える成長マインドとは
努力は実る、努力はうそをつかない。
という言葉を聞いたことがあるでしょう。
「成果を出すためには努力は欠かせない」
という価値観です。
努力は大切であると感じながらも
こうした言葉にストレスを感じたり
辛さを感じたこともあるのではないでしょうか。

新たなキャリアに向かうときにも
やはり努力は必要です。
新たな知識やスキルを
身に着ける必要があったり
これまで経験のないことを
求められたりします。
それを身に着けるために
努力をする必要があるからです。
しかし
ストレスばかりでは
疲れ果ててしまいます。
また、
うまくいかないときに
強く自分を責めたり
自信を無くしてしまうこともあるでしょう。
そこで、今回は、
そんなときでも成長の機会に変える
「成長マインドセット」についてお伝えします。
2.成長マインドセットとは

成長マインドセットとは、
心理学者キャロル・ドゥエックが提唱した概念です。
基本的には
「能力や才能は固定的なものではなく
努力や学習によって発展させられる」
という心の態度や信念です。
成長マインドセットを持つ人は
失敗や困難を学習の機会と捉え
努力をすることで自分を向上させる
ことができると考えます。
3.成長マインドセットの反対語は
成長マインドセットの反対は
「固定マインドセット(Fixed Mindset)」です。
固定マインドセットの人々は
自分の能力や才能が固定されており
努力や学習では変えられない
と考える傾向があります。
失敗や挫折を恐れるために
努力を蔑むことがあり
努力よりも天賦の才能を重視する
傾向があります。
4.成長マインドセットとポジティブマインドセットの違い
前向きに考えるという点では
よく使われている
「ポジティブマインドセット(ポジティブシンキング)」
があります。
成長マインドセットと
ポジティブマインドセットは
関連性がありますが、異なる概念です。
ポジティブマインドは
一般的には楽観的な視点を持ち
肯定的な態度で物事を進めることを言います。
一方で成長マインドセットは
努力と学習によって能力や才能を
発展させる確信に焦点を当てています。
ポジティブマインドは
態度や視点に関わるものであり
成長マインドセットは
能力の向上
に関する信念やアプローチに関することです。

5.ポジティブマインドセット(ポジティブシンキング)のデメリット
1.現実逃避
常に肯定的で楽観的な視点を保つことが
現実の問題や課題に対する適切な対処が
できない、されないことにつながる場合があります。
2.過度な期待
常にポジティブな見方をすることで
現実的でない期待を抱き
結果失望につながることがあります。
3.感情の抑圧
ネガティブな感情を持つことを避けるため
感情を抑圧してしまうことがあります。
これがストレスや
心の問題を引き起こす可能性があります。
7.日本的な努力は実るという考え方との違い
「努力はうそをつかない」
「努力は実る」という考え方は
日本文化や日本の価値観に
深く根付いているものです。

一般的には
努力や忍耐を尊重する考え方
です。
努力を積み重ねることや
努力し耐え忍ぶ姿勢を尊重する
考え方を言います。
成功や成果を得るために
努力が欠かせないという考え方です。
この考え方と成長マインドには
一部共通する要素があります。
2つの違いは一言でいえば
成長マインドはより広い視点で
固定的な信念や自己評価に捉えられずに成長する姿勢
一方で、努力は実るとう考え方は
主に努力を惜しまず成果を得る為の姿勢を表現しています。
自己成長と努力を重視する点で共通していますが
何のために努力をするのか
努力をした結果を
どうとらえるかの違いです。

8.日本的な努力の考え方のデメリット
1.過剰な忍耐や我慢
「努力は実る」という考え方は
過度な忍耐や我慢を強いることがあり
個人の幸福や健康を
犠牲にすることがあります。
2.成果主義の圧力
「努力が常に成果に結びつく」という期待は
成果を出せない時のストレスや
劣等感を増大させる可能性があります。
3.創造性の欠如
一方的に努力や忍耐を重視することで
創造性や柔軟な思考を妨げる可能性があります。
9.なぜ、成長マインドがキャリアアップ・キャリアチェンジに必要なのか?
ここまで
ポジティブマインドセットや
努力重視論などと
成長マインドセットを比べてきました。
成長マインドセットが
キャリアアップやキャリアチェンジに
特に重要とされる理由は
その根底にある柔軟性と進化の考え方にあります。
ポジティブマインドや
日本的努力論も非常に価値のある概念ですが
成長マインドセットは
それらとは異なる特有の利点を持っています。
以下に、その主要な理由を詳しく解説します。
1.挑戦への積極的な取り組み
キャリアを新たに切り開くためには
新しいスキルの習得や未知の領域
への進出が必要です。
これらの状況に積極的に
取り組む姿勢が求められます。
成長マインドセットを持つ人は
困難や挑戦を成長の機会として捉え
積極的に取り組むことができます。
2.失敗からの学びと適応
成長マインドセットは、失敗を個人的な欠陥と捉えるのではなく、学習と成長のためのフィードバックと見なします。キャリアアップの過程では避けられない失敗から、効果的に学び、改善する能力が成功には不可欠です。
3.持続的な自己改善
成長マインドセットは
自己の能力が固定されているとは考えず
努力と経験を通じて改善できる
という考えに基づいています。
キャリアアップには継続的な
自己改善が必要です。
このマインドセットは
そのための動力となります。
4.フィードバックへのオープンな姿勢
フィードバックへのオープンな姿勢は
成長マインドセットの核心です。
キャリアの進展には
自己の弱点に対して正直にな
他者の意見や批判から学ぶ柔軟性が必要です。
5.進化するキャリアパスへの適応
現代のキャリアパスは
かつてのように直線的ではなく
様々な道があり、多くの選択肢
が存在します。
成長マインドセットは
新しい機会への適応や
キャリアの方向性の変更を容易にします。
まとめ
現代は予測不可能な時代
といわれています。
成長マインドセットを持つことで
これらの変化を単なる障害ではなく
学習と成長の機会として捉えることができます。
試練を受け入れ
失敗から学び
常に進化し続ける。
こうした自己を育てることで
私たちは自己のポテンシャルを
最大限に引き出すことができます。
その結果
理想のキャリアだけでなく
人生においても
あなたの理想を実現する
ことができるのです。
次回のブログでは
「職場での成長マインドセットの育て方」
に焦点を当てます。
職場環境は
私たちの成長において
非常に重要な役割を果たします。
そこでは、
挑戦、協力、
そして自己改善の機会が溢れています。
次回は、
この職場環境で
どのように成長マインドセットを育て
自己のキャリアパスを豊かにするかを探ります
お楽しみに!