ストレスを感じるのはあなたが○○しようとしている証拠

ストレスを感じやすい現代

あなたは自分は
ストレスに強いと思いますか?
それとも
ストレスに弱いと感じていますか?
現代では
テクノロジーの急速な進化、競争の激化
社会の多様性の増加、高い期待値
経済的な不安といった状況から
多くの人々が
ストレスを抱えやすい時代
といわれています。
ストレスの増大によって
メンタルヘルスの問題や
生活習慣病の増加が指摘されています。
それにともない
ストレスからの適切な対処や予防が
求められるようになってきました。
決してストレスには強くない。
いつもストレスを抱えながら日常を送っている。
そのストレスのせいで
体調を崩したり、無気力な状態になった
という経験をされた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
また、人から
「あなたはストレスをためすぎなのよ」
「ストレス発散しないと」
といわれても
なかなかそれができず
ストレス解消が下手なことが
ストレスになっている方
もいらっしゃるかもしれません。

今回は、
様々な悪影響を与えるといわれている
ストレスについて考えるとともに
自分自身にあった
ストレスへの対処法を見つける方法
についてお伝えします。
■そもそもストレスとは

ストレスは、
身体や心が外部の刺激や環境の変化に対して
適応しようとする反応のことを指します。
この反応は、
ストレッサーと呼ばれる外部からの要因によって
引き起こされるものであり
物理的、化学的、生物的、心理的な要因など
さまざまなものが考えられます。
例えば
身体的には
頭痛や胃腸の不調、高血圧などが挙げられ
心理的には
不安、焦燥感、抑うつ
などが現れることがあります。
また
行動的には
睡眠障害や食欲の増減
などの変化が見られることがあります。

連続して残業をした後
頭痛を感じることや
職場や家庭の人間関係のトラブルによって
仕事や日常生活に対する
モチベーションが低下した
という経験がある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
では、
なぜ人はストレスを感じるのでしょうか。
ストレスはあなたが適応しようとしている証拠

ストレス反応は、
「戦うか逃げるか」という
生存のための決断を迅速に下すための反応
として
私たちに備わってきた
といわれています。
例えば
野生の動物が捕食者に遭遇したとき
その動物は即座に
「戦う」か「逃げる」か
の選択を迫られます。
この瞬時の判断が
生存に直結するため
迅速な反応が求められます。
このとき
アドレナリンなどのホルモンが放出され
心拍数や呼吸が速くなり
筋肉への血流が増加することで
即座の行動が可能となります。
ストレスはこうして生存のための決断を
迅速に下すための反応なのです。

現代社会においては、
このような直接的な
生命の危機は少なくなりました。
「今日、命を奪われるかもしれない」
という状況にいる人は少ないでしょう。
しかし
そういった環境ではない現代社会においても
仕事、人間関係、経済的な問題など
様々なストレッサーが存在します。
これらのストレッサーに対しても、
私たちの身体は「戦うか逃げるか」
の反応を示す傾向があります。
しかし、
多くの場合、
これらの問題に対して直接的に
「戦ったり」「逃げたり」
するわけにはいきません。
逃げたり戦ったりすることは時には大切です。
しかし
自分が置かれている立場、家庭のこと
将来のことなど様々な状況を考え
逃げることも戦うこともするべきではないと
判断をすることが多いのではないでしょうか。
そのためストレスが
溜まりやすくなっているのです。

ストレスを感じる
ストレスが溜まるということは
身体や心が外部の刺激や環境の変化に対して適応しよう
としてるということでもあるのです。
いかがでしょうか。
ちょっと
ストレスに対する考え方が変わってきましたか?
あなたがストレスを感じやすい
と思うのならば
それは生存のためであり、
あなたが外部の刺激や環境の変化に対して
適応しようとしている
ということなのです。
ストレスを感じることも、
ストレスを感じやすいことも
悪いわけではありません。
頑張って生きようとしている人には
自然なことなのです。

とはいっても、
ストレスが悪い影響を
与えることがあるのも事実です。
次回は
ストレスが与える影響
について詳しく見ていきましょう。