時代遅れのリーダーがチームをダメにする!?その2
その2 現代で求められるリーダーシップとは

リーダーシップは、時代とともに進化し続けています。
かつては一方的な命令と従属の関係が主流でしたが
今では好ましくないとされることもあります。
前回は古いリーダーシップとその問題点についてお伝えしました。

今回は現在求められているリーダーシップについてお伝えします。
これまで、自分はリーダーとしての資質はないと感じていた方も
こういうことが求められているのなら自分にも可能性があるかも
と感じられるかもしれません。
■現代のリーダーシップ
現代求められているリーダーシップは
一言でいえば柔軟で共感的なアプローチのリーダーシップです。
過去のヒエラルキーなスタイルから脱却し
柔軟で人間中心の共感的なアプローチが重要視されています。
環境の変化が早くなり,複雑な問題に対処するために
リーダーは後輩をサポートし、クリエイティブな問題解決能力
を引き出す役割が求められています。
リーダーはコミュニケーションや協力を促進すること
リーダーとメンバー、またはメンバー同士のコラボレーションを生むこと。
そして、
チームの目標設定とビジョンの共有しながら
部下との対話を通じて信頼関係の構築をしていきます。
さらに
リーダー自身も変化に適応し
学習し続ける姿勢が求められています。
■なぜ、現代のリーダーシップが求められるのか
現代型のリーダーシップが求められている背景には
社会やビジネス環境の急激な変化が影響しています。
以下にその主な要因をいくつか挙げてみましょう。
1.多様性と包括性の重要性の認識
現代の社会は多様で複雑です。
さまざまな背景や価値観を持つ人々が同じ組織で働いており
その多様性を尊重し包括的な環境を提供することが求められています。
トランスフォーメーショナルリーダーシップや
サーバントリーダーシップは多様なメンバーを結集し
その多様性を活かすためのアプローチとして注目されています。
2.テクノロジーの進化とグローバル化
テクノロジーの発展により
ビジネスは国境を越えてグローバルに展開しています。
これにより、
異なる地域や文化で働くチームをリードする機会が増えています。
遠隔地からのコラボレーションや迅速な変化に適応する必要があります。
3.従業員の期待の変化
現代において、従業員は自分は「単なる労働力」ではなく
「自己実現や成長を求める個人」として組織に参加しています。
従業員は、その能力やスキルを最大限に発揮し
自分の価値を組織に貢献したいと考えています。
従業員の成長と幸福を重視し
この期待にこたえることが重要になっています。
4.変化のスピードと複雑性
現代のビジネス環境は急速に変化し、予測が難しい状況が増えています。
これに対応するためには、
従来の一方向指示型のリーダーシップでは限界があります。
変化に適応し、柔軟な対応力を持つことが必要とされています。
5.従業員エンゲージメントと持続可能性:
従業員のエンゲージメントが高い組織は
生産性が向上し、離職率が低下します。
従業員の積極的関与とモチベーションを高め
持続的に成果をだすためにも
人間中心のアプローチが重要視されているです。
6.企業の社会的責任の強化
現代の組織は、社会的責任を果たすことが求められています。
従業員や顧客からの期待も高まっており
環境への配慮や倫理的な行動が重要視されています。
したがって、現代型のリーダーシップは
持続可能な組織文化を築き
社会的価値を提供する取り組みを
推進することが求められる。
まとめ
これらの要因が、
現代型のリーダーシップスタイルを求める背景となっています。
過去のリーダーシップでは対応できない状況になったために
求められるリーダーシップが変わってきたわけです。
従業員の幸福や成長を尊重し
チームの協力と柔軟性を重視するアプローチが
持続的な成功を達成するための鍵となっているのです。
あなた自身はいかがでしょうか。
新しいリーダーシップが求められる背景から
そういうことなら自分にもできるかもしれない。
そう思えたこともあったのではないでしょうか。
次回は、具体的にどういったスタイルのリーダーシップがあるのか。
現在注目されている4つのリーダーシップをご紹介します。
具体的なリーダーシップを知ることで、自分に何ができていて
足りないものは何かが理解できると思います。
今後のキャリアアップ・キャリアチェンジにも役立つことでしょう。

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