解消してるつもりでも蓄積される！？短期的な対処法の危険性

■気づかないうちに蓄積されるストレス

ストレスは
目に見えない敵とも言えます。

日常の中で
私たちは多くのストレス要因
にさらされています。

しかし、

それを実感できる瞬間は
必ずしも多くありません。

特に、「頑張り屋」タイプの人は
自分の中に蓄積されているストレスに
気づくのが難しいことがよくあります。

頑張り屋タイプは短期的な対処法
（例えば深呼吸や短い休憩、瞑想など）を用いて
一時的にストレスを和らげることが
できるかもしれません。

しかし、

自分では対処できているつもりでも
気づかないうちに蓄積していることも
考えられるのです。

短期的な対処法は有効な手段ですが
下記のような注意点があることを
知っておく必要があります。

■短期的対処法の注意点

１．一時的な緩和である

短期的な対処法は、
多くの場合ストレスの感情や反応を
一時的に緩和するものであり、
ストレスの原因そのものを解決する
ものではありません。

同じ状況や問題が
再び発生したときに
ストレスを感じる
可能性があります。

２．ストレス源は解消されていない

ストレスの原因が継続して存在する場合
（例: 仕事の過負荷、人間関係のトラブルなど）

一時的な対処法を繰り返すだけでは
長期的にストレスが蓄積される
リスクが高まります。

３．無理なポジティブへの切り替え

常に前向きでいること
ポジティブに考えることが
良いと強調される社会において

自分の感じるネガティブな感情や
ストレスを無視または抑圧する傾向
が強まることがあります。

このような状況では
短期的にはストレスを感じていない
ように思えても実際には
内部でストレスが蓄積されている
可能性があります。

例１

毎日の仕事のプレッシャーに対して、
「これは成長のチャンスだ」
と前向きに捉えるように努めていた。

一時的にはそのプレッシャーを
乗り越えることができたものの

長期的にはそのプレッシャー
によるストレスが蓄積され
心身の健康に影響を及ぼすことになった。

例２

毎日の仕事のプレッシャーや
上司との関係にストレスを感じていた。

週末に趣味のゴルフを楽しむことで
短期的にはそのストレスを緩和していた。

しかし、実際には
毎週月曜日になると
同じストレスが再び感じられ
彼の心身の健康に影響を
及ぼしていました。

といったようなことはよくある事です。

長期的な対処法を組み合わせることが大切

これらの例からもわかるように
短期的な対処法は一時的にはストレスを
和らげる効果があるものの、

それだけで根本的な問題を解決することは
難しいといえます。

そのため、短期的な対処法とともに
長期的な対処法や問題の根本的な解決
を目指すことが重要となります。

次回は

長期的な対処法について
具体的に何をすればよいかをお伝えします。